頭皮のかゆみは、たいへん辛い症状です。頭皮にかゆみがあることで頭皮をかきむしってしまい、抜け毛へと繋がります。かゆみの原因を解明し、正しい解決法を知ることで抜け毛を防ぐことができます。頭皮にかゆみが起こる原因とは、どんなものなのでしょうか？
・皮脂不足による地肌の乾燥
皮脂が不足して乾燥している場合、頭皮にかゆみが起こります。洗浄力の強過ぎるシャンプーを使用している、シャンプーに時間をかけ過ぎている人は要注意です。皮脂を必要以上に洗い流してしまうと、頭皮は水分を保っておくことができなくなります。また、皮脂は頭皮に膜を作り、外部の刺激から守る役目があります。皮脂が無くなることでバリア機能が下がってしまい炎症を起こします。皮脂を洗い流す効果が強いシャンプーの使用や、過剰な洗髪は控えましょう。
・アレルギー反応
外部からの刺激によって頭皮が反応をし、かゆみが起こります。刺激に対する体の過剰な反応をアレルギーと呼びますが、アレルギーを起こす成分は人それぞれです。使用しているシャンプーやコンディショナー、育毛剤、整髪料、それらに含まれる成分によりアレルギーを起こしてかゆみが出ている可能性が高いでしょう。まずは、自分が何に対してアレルギー反応を起こすのかを知る必要があります。皮膚科を受診して、アレルギーのテストを受けましょう。
・シャンプーやコンディショナーの流し損ない
シャンプーやコンディショナーがしっかりと洗い流せずに頭皮に残っている場合、かゆみが起こります。シャンプーやコンディショナーの流し残しがあると、頭皮に雑菌が繁殖してしまったり、毛穴が詰まってできものができてしまったりということが起こります。洗髪後は、シャンプーやコンディショナーが残留しないように丁寧に洗い流しましょう。
・乾癬（かんせん）
乾癬は頭皮や髪の毛の生え際の皮膚が赤くなり、フケのような白いものができてはがれる症状です。乾癬の根本的な原因はまだはっきりとわかっていませんが、免疫機能が関係しているようです。自分自身では判断しかねるので、乾癬のような症状が出ている場合は皮膚科を受診しましょう。
・アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が弱く、肌が刺激に敏感に反応してしまう症状です。皮膚が薄くなってしまい水分を保つことがでずに乾燥を起こし、かゆみが出てしまいます。根本的な改善方法は解明されていませんが、緩和することは可能です。皮膚科の医師を受診しましょう。
・まとめ
頭皮に起こるかゆみの原因は、実にさまざまであることが分かりました。自分自身で解決できることもありますが、症状が重症化している場合は早めに医師に相談をすることが大切です。頭皮のかゆみを無くして頭皮の健康状態を改善し、薄毛や抜け毛を予防しましょう。
