運動をして汗をかいたからといって、薄毛になることはありません。ですが、運動をして汗をかいたあとにそのまま放置すると、結果的に薄毛になってしまいます。汗をかくと頭皮がどんな状態になるのか、汗と薄毛にはどんな関係があるのかについてお話したいと思います。
■運動をして汗をかいたあとに放置するとどうなる？
頭皮に汗をかいたまま放置すると、どんなことが起こるのでしょう。ここでは、頭皮に起こる悪影響をピックアップしていきます。
1．髪の毛が濡れて薄毛が目立つ
これは見た目の問題ですが、髪の毛が濡れることで薄毛が余計に目立ってしまいます。髪の毛で薄毛隠しができない状態になるということです。
2．頭皮が蒸れてしまい、かぶれやかゆみの原因になる
汗で髪の毛が濡れると、頭皮に蒸れが起こります。頭皮が蒸れたままの状態は、かぶれやかゆみを起こしてしまいます。ひどい場合には、頭皮湿疹が起こります。
3．皮脂が毛穴をふさいで毛穴詰まりの原因になる
汗と一緒に分泌される皮脂で、髪の毛や頭皮がベタつきます。ベタベタした皮脂は、頭皮の毛穴をふさいで毛穴詰まりの原因を作ります。
4．雑菌が繁殖しニオイや炎症の原因になる
汗をかいて頭皮が湿ることで、菌が繁殖しやすい環境を作ります。雑菌が繁殖すると、頭皮はイヤなニオイを出します。また、菌が繁殖しやすい環境は、頭皮ニキビや炎症の原因となります。
5．皮脂が酸化して頭皮を老化させる
汗と一緒に分泌される皮脂には、酸素に触れて酸化し過酸化脂質という物質になる性質があります。酸化した皮脂を放置することは、頭皮の老化を速めてしまいます。
上記であげた5つの事柄は全て、運動をして汗をかいたあとにそのまま放置していると起こる悪い影響です。運動をすることは悪い訳ではなく、むしろ育毛に良い影響を与えます。大切なのは、運動をして汗をかいたあとに行う対処です。
■汗をかいたあと行う頭皮への対処とは？
・汗をきれいに流す
運動をしたあとは、汗や皮脂やで頭皮や髪の毛が汚れています。入浴をして体を温め、丁寧にシャンプーをしましょう。湯船に浸かりながら、頭皮マッサージをするのもおすすめです。
・髪の毛を完全に乾かす
髪の毛を洗った後は、ドライヤーで完全に乾かしましょう。濡れたままにしておくと、頭皮に雑菌が繁殖しニオイやかぶれ、頭皮ニキビの原因になります。
・栄養のある食事をする
運動をしたことで、体全体がエネルギー不足になっています。疲れたからといって、簡単な食事ですませるのではなく、栄養のあるバランスのとれた食事をとりましょう。
・睡眠をとる
夜は、運動をしたことで疲労が出てくる時間帯です。疲労が蓄積することでストレスを感じ、頭皮や髪の毛にも影響が出てしまいます。運動をした日は夜ふかしをせずに、早めに休むようにしましょう。
・まとめ
運動をして汗をかくことが、頭皮に直接悪い影響を及ぼすことはありません。運動をして汗をかくことで、血行が良くなり髪の毛の成長が促されます。肝心なのは、汗をかいたあとのケアです。頭皮と髪の毛のケア、さらには健康な体作りを目指して適切な運動を習慣にしていきましょう。
