フケは、頭皮が新陳代謝をした時に出る老廃物で、体から出るアカと同じようなものです。
フケが出ることはごく自然なことですが、過剰に出ている時には注意が必要です。きちんと頭を洗っているのにフケが出てしまう場合は、頭皮にトラブルが起こっている可能性があるからです。
■過剰なフケの原因とは?
シャンプーをしているのにも関わらず、フケが過剰に出る原因は2つあります。ひとつめは頭皮の乾燥によるフケ、もうひとつは脂性によるフケです。以下にそれぞれの原因をまとめました。
・季節的な頭皮の乾燥
季節によって空気が乾燥している時期は、頭皮の乾燥が起こりやすくなります。また、暖房やクーラーの聞いた場所に長時間いることで、頭皮が乾燥してしまいフケが出やすくなります。
・シャンプーのしすぎ
長い時間をかけてシャンプーをする人、1日に何度もシャンプーをする人は、頭皮が乾燥してしまいます。過度のシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、フケを発生させる原因となります。
・お湯の設定温度が高い
シャンプー時のお湯の設定温度が高い場合、頭皮が乾燥してしまいます。シャンプーをするための適切な温度は、だいたい35度から37度になります。
・頭皮の日焼け
強い紫外線を浴び、頭皮が日焼けしてしまうことで乾燥が起こります。紫外線は、肌の老化を早める作用があります。頭皮も肌と同様に日焼けをしてしまいます。長時間日光にあたる場合は、頭皮の日焼け対策を心がけましょう。
・脂性によるフケ
脂性の人は皮脂の分泌が多く、脂分がフケのように頭皮に張り付いてしまいます。脂性の人は、洗浄力の高い成分が配合されたシャンプーを使うことで、出過ぎた皮脂を洗い流すことができます。
・脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、頭部や上半身の皮脂の過剰分泌によりフケのような黄色い固まりができる症状です。原因は定かではありませんが、ホルモンバランスの乱れが関係していると言われています。
まとめ
過剰なフケは、頭皮の乾燥と脂性、脂漏性皮膚炎が原因です。頭皮の乾燥が原因のフケ対策は、洗浄力のやさしいアミノ酸系シャンプーを使うことです。シャンプーのあとに、頭皮用の美容液を使うのも良いでしょう。すでに頭皮に赤みや痛みがある場合は、炎症を起こしています。症状が長期間改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。
脂性のフケや脂漏性皮膚炎には、アミノ酸系でも洗浄成分が高いとされるココイルグリシンKや、グリチルリチン酸2Kの配合されたシャンプーが効果的です。サリチル酸やミコナゾール硝酸塩といった殺菌成分の入ったシャンプーを選ぶことも、頭皮環境の改善に効果があります。